見ている世界が違う ~先生になるということ~*0026

今日は台風の影響で風がとても強くて、サロンのロゴが入ったタペストリーもちょっとお休み。
騒がしい音がしていたので、きっとどこかの何かが我が家の庭に転がっていそうです。(笑)

カローレで行っているレッスンの中には、講師認定コースがあるものがあります。
ディプロマの発行と同時に、先生になれる。
学歴コンプレックスの私には、先生になれることはとても魅力でした。
魅力でもあり・・・。 不安もいっぱい・・・。

好きなこと、楽しいことをやりながら、先生として技術を教えていく。

 

このままでいいのかな? という気持ちが出てきました。

ジュエルデコ(グルーアクセサリー) のレッスンを始めてから、多くの受講生様にお越しいただき、
同じように認定講師となっていただき、先生としての資格を持たれた方は、20名を超えました。

最初は、教えることに必死。 自分自身に必死。

でも、ふっと客観的に自分の立場を見たり、考えたときに、このままでいいのかな? という気持ちが出てきました。


ジュエルデコに関して言うと、認定講師になると自由にレッスンを開講することができます。
フリーレッスンで、好きなアクセサリーを作っていただくことができ、価格や地域制限はありません。

基本的に自由に活動ができます。

自由と言っても、良識の範囲内での価格などは言わなくても分かってもらえていると思っていました。

もちろん、活動に関した地域制限に関しても同様です。

カフェやカルチャーセンターなどでレッスンを行う場合、最終的な決定権はそれぞれのオーナー様にあります。
それは、オーナー様が大事にしているお客様のことを思っているから。

こうしてお伝えしている私ですが、それでも自分がレッスンしていたカフェに、
先日まで生徒さんだった認定講師の方がレッスンに入ることになったと知ると、
複雑な気持ちになったこともあります。

ですが、これはどんなお仕事に対してもあることです。

どんなに嫌だと思っていても、近くに同じようなカフェができたり。
自分だけのお客様だと思っていても、同業他社に行くこともあります。

それは、とても自然なことで、知らないあいだに自分自身も同じことをしているんですよね。

小さな小さな洗面器の中で、泳いでいてもすぐに壁にぶつかります。

自分だけの 海 だと思っていても、そこにはすぐにぶち当たるものが出てきます。
もっと広い井戸。 もっと広い池。 もっと広い湖。 さらに大きな海へ。

冒険して今までの枠から出てみると、自分の器の小さを知ることになります。

大きな目で、大きな気持ちで、ちょっと引いて全体を見る。

どうしても目先に起きたことだけに集中してしまいがち。
目先のことだけで、喜怒哀楽を表しがち。

もちろん、感情がある人間ですから、仕方ない部分や個性として捉えられることもあります。

でもね。 そんな小さな先生に、付いていく生徒さんは、なかなか海を見れないかもしれない。

海を知っている先生だと、生徒さんが 湖を知りたいと思ったら、そこまで導いてくれる。
もちろん、本当に踏み出すのは本人です。

どんなに辛くても、自分の大切な生徒さんが 海を見たいと思ったら、自分も同じように海を目指したり、
一人でも海に行ける道を探したり・・。

私は、そんな先生になりたいと思っています。

決して強くなく、ただただ動ける力の源は 大切な生徒さん。 講師仲間。 お客様 なのです。

これから先、同じカフェやカルチャースクールで他の先生と同じになったとき、
先にいるからということで、自分の海ではなく、そこはまだ 井戸の中だった。と気づけるチャンス。

どうしたらその先へ行けるかを考えるチャンス。

そこから逃げ出すことは、今までのお客様にとても失礼なことだと思います。
人は一人では生きていけません。

同じように、一人で仕事をしているからと言って、すべて自分ルールでは誰も来てくれませんね。

同じ技術を持った仲間は、何かあった時に助けてくれる大切な仲間。

今の私には、この大切な仲間が増えてきました。
本当にうれしく、さらに上へ。 いつか大きな海に出れるように・・・。

これからも着実な一歩を歩んでいきたいと思います。

なんの取り柄もない主婦は、6年前に見ている世界が大きく変わりました。
先生になるってことが、こんなに素敵なことだと思ってなかったな。

今の仕事に出会えた私は、幸せものです☆